2002年度昇段 レポート
一井 芳朗

新段位 | 初段 |
所属 | 武蔵小山道場 |
昇段審査日 | 2002年9月8日(日) |
審査会場 | 港区立芝小学校 |
黒帯授与日 | 2002年12月15日(日) |
昇段レポート
この度は昇段審査の機会を与えて頂き、誠にありがとうございました。
私が極真空手に入門したのは約6年前、就職で東京に在住してから間もなくの事でした。社会人になっても体を鍛えたい、格闘技をやるのなら空手がいいと、漠然と考えていたので入門の決心は早かったのですが、それまで格闘技の経験が無い私にとって稽古内容はやはり厳しいもので、体重が5kg以上落ちた時期もありました。物覚えが良い方でなく突出した素質も無かったのですが、坂本師範をはじめ先輩の方々には厳しくも丁寧に指導していただき少しずつではありますが、空手の心技体が浸透していったと実感しています。
色帯の頃は昇級審査や道場内交流試合が自分の実力を試す機会で、黒帯は自分には程遠いものだと感じておりました。しかし茶帯になって後輩を指導する様になり、全国大会にも出場する機会があり、黒帯は与えられるものでなく自分から挑戦して得るものだと考えるようになり昇段審査を迎えることとなりました。
10人組手の相手は、ほとんどが黒帯の先輩で試合経験の豊富な方ばかりです。一見して緊張と不安が走りましたが、今まで稽古した全てを出し切ろうと心の中で闘志を燃やしていました。力強い応援を受けてなんとか完遂する事ができましたが、どんなに苦しくても自分から攻める気力がまだまだ足りないと反省させられるものでした。しかし、私の今までの稽古により昇段審査という一関門をくぐり抜けた事は自分の誇りとしたいです。そのためにも自分の足りない点を克服するつもりで、これからも空手道に精進していきます。
最後に、坂本師範をはじめご指導いただいた先輩方、互いに汗を流して稽古に励んできた道場生の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。 押忍
田中 亨

新段位 | 初段 |
所属 | 新小岩道場 |
昇段審査日 | 2002年9月8日(日) |
審査会場 | 港区立芝小学校 |
黒帯授与日 | 2002年12月15日(日) |
昇段レポート
極真空手を始めて3年半が経ち、昇段審査を受ける事となりました。振り返ると入門したのは新小岩道場がオープンしてすぐだった為、皆が白帯でした。入門して1年間は仕事の関係で水曜日しか稽古に出ることができず、周囲からどんどん置いていかれる感じがしました。
週2日あった強化稽古に初めて参加した時は、今までの稽古内容とは全く違い、つらく苦しいものでした。同期生がものすごく大きく見え、たった数ヶ月でこんなにも差が出るものかと絶望しました。「これは負けられないぞ」と気合いは入れてみたものの、体が気持ちについていかず、30分足がつったまま何もできずみじめな思いをしたことを今も忘れません。後に尾谷師範から聞いたことですが、田中はもう来ないだろうと思ったそうです。
その後も週1回しか稽古に出れない日が続き、夜や休日に一人で稽古をしていました。とにかく負けたくない、体が小さいとか、力が無いとか、稽古に出れないとか、そんな事を理由にしたくありませんでした。「やれば出来る」という信念を持ち、稽古を続けてきましたが、今振り返るとその言葉の意味を改めて実感できます。
黒帯は到達点ではなく、今までの継続であり、新たなスタートだと思っています。これからも試合に出続けるつもりですが、常に一本勝ちを取れる様頑張ります。
最後に坂本師範、尾谷師範、諸先輩方、これからもよろしくお願いします。押忍